大会長挨拶

 この度、第19回看護実践学会学術集会を、2026年10月3日(土)、13年ぶりに七尾市にて、開催する運びとなりました。令和6年能登半島地震から3年目を迎え、この地で学術集会をお引き受けすることは、私たちにとって大きな責務であり、身の引き締まる思いで準備を進めております。

 テーマは「人とのつながりが紡ぐゆるぎない看護の軌跡、そして未来へ」です。これまでの歩みを見つめ、看護の本質と未来を共に考える場としたいと願っております。

 発災時には、全国各地、そして職種を超えて多くの皆さまが能登に心を寄せ、温かなご支援をお寄せくださいました。その一つひとつの思いは、看護が大切にしてきた“人とのつながり”の尊さを改めて胸に刻むものであり、地域に寄り添う看護の力を再認識する契機ともなりました。

 「ゆるぎない看護の軌跡」とは、特別な功績だけを指すものではありません。患者や地域の人々の生活に寄り添い続けてきた先輩方、同僚、そして今を支える看護職一人ひとりの積み重ねこそが、看護の歴史を形づくっていると考えています。その軌跡がいかに力強く、温かいものであるかを皆様と共有したいという思いを込めました。

 「そして未来へ」は、テクノロジーが進化し、人々の生活が大きく変化している中、看護を取り巻く環境も新たな局面を迎えていることを示しています。生活のあり方が変われば、看護が向き合う課題も変わります。だからこそ、次世代育成や実践知の継承はこれまで以上に重要を増しています。本学術集会が、人とテクノロジーの共存を見据え、変わりゆく社会の中で看護の価値をどのように未来へつないでいくのかを考える機会となることを願っております。

 看護実践学会は、日々の実践の中に宿る知を共有・研究し、看護の本質を見つめ続ける場として歩んでまいりました。皆さまと深い考察、そして語り合いを通して「自分が看護をするうえで大切にしたいこと、ゆずれないこと」、すなわち自身の“核”や“信念”を見つめ直す一日となれば幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

令和8年2月吉日

第19回看護実践学会学術集会

大会長 澤味 小百合

(公立能登総合病院 看護部長)

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